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導入事例
ヒートポンプによる省エネルギー対策
ディーゼルエンジンの冷却水から熱回収。排熱利用で蒸気発生にかかるエネルギーコストを約55%削減、CO2排出量を約40%削減。
CO2排出量削減 省エネ対策 排熱利用
ヒートポンプによる省エネルギー対策事例。導入以前はボイラーで蒸気をつくりクリーンルームに供給していましたが、これにディーゼルエンジンの冷却水排熱を利用。蒸気発生ヒートポンプで 熱回収し蒸気を供給、ボイラーの使用を低減。これにより、蒸気発生にかかるエネルギーコストを約55%削減、CO2排出量を約40%削減することができました。
排熱利用による工場の省エネルギー対策
排熱とは工場の製造工程などで発生する未利用エネルギーのひとつです。
熱利用とは、この排熱の熱エネルギーを再利用することで省エネルギー対策などに活用することを指します。
一般に排熱は廃熱として放出されがちですが、排熱利用には多くのメリットがあります。 排熱は、温水供給、蒸気供給などに利用することができ、例えば排熱利用をすることでボイラーの燃料消費量を削減によるエネルギーコストの削減やCO2排出量を削減する効果が期待できます。
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富士電機が食品製造業を対象に実施した「食品製造業のカーボンニュートラルに関する意識調査」によると、工場排熱などの未利用エネルギーの活用状況について「取り組んでいる」と回答したのは全体の40.8%となりました。
一方で「取り組む予定がある」は27.5%という結果になり、食品製造業では今後さらに未利用エネルギーの活用が進むと考えることができます。
熱回収可能な排熱の種類
熱回収可能な排熱には例えば以下のものがあります。これらの排熱を効果的に再利用することで、工場のエネルギー効率の向上、燃料費削減や環境負荷軽減などに活用することができます。
・ボイラー排熱
ボイラーの排熱は暖房や温水供給に利用可能です。
・冷却水排熱
冷却装置からの排熱は、例えば、温水供給や過程の加熱に使用できます。
・蒸気排熱
蒸気ボイラーからの排熱は、蒸気供給などに利用可能です。
・製造工程排熱
製造工程で発生する余熱を再利用し、加熱や乾燥などに利用します。
導入事例:ディーゼルエンジンの余剰排熱を活用した省エネルギー対策
[導入効果]
蒸気発生にかかるエネルギーコストを約55%削減、CO2排出量を約40%削減。
[現場担当者の声]
車載用パワー半導体を製造している富士電機パワーセミコンダクタ飯山工場では,電力の安定確保のために敷地内でディーゼルエンジンによる自家発電を行っています。
このエンジンから発生する未利用排熱を有効活用して工場の省エネに繋げられないか検討していました。そこでクリーンルームに供給する蒸気に着目しました。クリーンルームでは静電気防止のためにクリーンルーム専用ボイラで蒸気を作り加湿しています。
2015年3月から蒸気発生ヒートポンプを導入し,ディーゼルエンジンの排熱を利用して作った蒸気の供給実証を開始しました。その結果,蒸気発生ヒートポンプ導入前の省エネ計画よりも燃料代や電気代を格段に削減することができました。
蒸気発生ヒートポンプについて
蒸気発生ヒートポンプは設備で排出された熱を回収・再加温し、排熱の再利用を可能にします。工場で排出される排温水(60~80℃)などから熱を回収し、飽和蒸気(100~120℃)を供給します。
遠隔監視・操作に対応しており、ヒートポンプとエネルギーマネージメントシステムを組み合わせることで食品工場全体の省エネ、エネルギー利用の最適化を可能にします。
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富士電機では製造業向けに製造活動を支える設備機器、IoTシステムや制御システムを数多く提供、その実績をベースとし食品製造業様向けにIoT活用・ 生産性向上・スマート工場化を支援するためのシステム&ソリューションを提供しています。
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