アラームOLUが発生しました。どうしたらいいですか?
ご質問
アラームが発生しました。どうしたらいいですか?
回答
は,インバータ過負荷検出用の電子サーマル機能が動作したことを意味します。
考えられる原因および,対策については以下をご確認ください。
原因 |
チェックと対策 |
- (1) 周囲温度がインバータの仕様範囲を超えている。
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周囲温度を測定する。
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トルクブースト(P35,A55,A155)をチェックし,データを下げてもストールしないか確認する。
- →ストールしないようであれば,トルクブースト(P35,A55,A155)を下げる。
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負荷の慣性モーメントと加減速時間から必要な加減速トルクと加減速時間を再計算する。
- →加減速時間(F07,C35,C46,C56,C66)を長くする。
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負荷率を測定する。100%を超えていないか。 (FRENIC-VGユーザーズマニュアル ユニット・機能コード編 3.4.7 負荷率を測定する 「6.負荷率測定」を参照。)
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据付けスペースが確保されているかを確認する。
- →据付けスペースを確保する。
(詳細はFRENIC-VGユーザーズマニュアル ユニット・機能コード編「3.3.2 据付け」を参照してください。)
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フィンの目詰まりがないかを確認する。
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- (6) 冷却ファンの寿命・故障で冷却ファンの風量が落ちている。
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冷却ファンの累積運転時間を確認する。
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冷却ファンが正常に運転しているか目視確認する。
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漏れ電流を測定する。
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【センサ付ベクトル】 【センサレスベクトル】- (8) 速度設定値が変動している。
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速度設定値が変動していることを確認する。
- →ASR 入力フィルタ(機能コードF64,C43,C53,C63)を大きくする。
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【センサ付ベクトル】 【センサレスベクトル】- (9) 速度調節器の制御定数が適切でない。
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速度が指令に対して,オーバーシュートまたはアンダーシュートしていないことを確認する。
- →速度調節器(ASRゲイン,積分定数など)を再調整する。
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PGの配線を確認する。
- →正しく配線する。
(FRENIC-VGユーザーズマニュアル ユニット・機能コード編「3.5.2.2 パルスジェネレータ(PG)の取付と信号」を参照。)
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モータ配線を確認する。
- →正しく配線する。
(H75:主回路配線 相順設定を使用しても可)
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磁極位置を確認する。
- →磁極位置を調整する。(o10,A60,A160)
(FRENIC-VGユーザーズマニュアル ユニット・機能コード編「4.3.3 ベクトル制御(同期電動機)■ 磁極位置調整」についてを参照)
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ワンポイントアドバイス
プログラムモードの「メンテナンスカジ 旅 フリー スピン 購入」から,内気温度最大値を確認できます。