製品開発カジ 旅 アプリを
自社内で完結できる
集約型評価カジ 旅 アプリ施設
「TECHNO LAB(テクノラボ)」
ものづくりにはカジ 旅 アプリが欠かせません。富士電機機器制御(以下FCS)では、高い品質や信頼性を実現するためにさまざまなカジ 旅 アプリを自社内で完結させていますが、中には他ではあまり見かけないレアなカジ 旅 アプリ設備もあります。今回は遮断器・開閉機器等の遮断カジ 旅 アプリに欠かせない大電流遮断カジ 旅 アプリ設備をご紹介。短絡カジ 旅 アプリ用発電機を併設し、大容量出力カジ 旅 アプリが可能です。国内では数少ないこのカジ 旅 アプリ設備の大切な機能や役割について開発本部技術開発部の宮沢部長に聞いてみました。
評価カジ 旅 アプリは設計開発と
二人三脚で品質をつくり込む。
─── テクノラボとは、どのような施設なのでしょうか?
宮沢:はい。簡単に言うと、工場内に散在していたカジ 旅 アプリ施設、評価施設を一箇所に集約した、製品開発のための大規模評価施設です。約3,600m2の平屋建てで2014年12月に竣工しました。
開発の初期段階におけるシミュレーションから、素材開発や評価、試作品の制作、長期あるいは極限使用時の信頼性評価、さらには事故を想定した安全性評価など、製品開発の各段階におけるカジ 旅 アプリ・評価を一手に行うことができます。
─── テクノラボを運用している技術開発部門とは、そもそもどんなことを行っているのでしょうか?
宮沢:一般の方は製品開発というと、まず「設計」を思い浮かべると思いますが、「設計」と「評価カジ 旅 アプリ」は切っても切れない関係にあります。テクノラボを運用する技術開発部は、担当する技術領域に応じて3つの部門を設けています。開発カジ 旅 アプリ部門は最も大きなチームで、すべての製品の評価カジ 旅 アプリを行っています。もう一つは製品化前の段階でシミュレーションを行う解析専門の部門、そして製品に使われる材料の評価・分析を行う材料研究部門があります。
宮沢:開発カジ 旅 アプリ部門は、結果の○×を報告するだけでなくカジ 旅 アプリデータから判断して、構造の改良案を提供し性能のつくり込みを行っています。具体的には、新商品開発の中で評価カジ 旅 アプリを行い、性能に影響する設計値から設計部門にアイデア改良点を提案することを主業務としています。その他にも国内外の規格認証のためのカジ 旅 アプリ、次期開発に向けた基礎技術検討や新たなカジ 旅 アプリ方法・評価技術の検討など、やることは多いですね。さらに営業支援として、お客様からのカジ 旅 アプリ依頼に応えることもしています。
─── 開発・設計部門と評価部門が一体になってのものづくりということですね。
宮沢:そうですね。評価カジ 旅 アプリはお客様の立場で品質をつくり込む作業だと考えています。カジ 旅 アプリは製品規格に厳格に決められた条件や手順があり忠実に実施するわけですが、さまざまな使われ方を想定した性能や品質をつくり込むことが、ものづくりにおいては重要なプロセスです。
宮沢:私たちの製品であるコンポーネントの性能を分類すると、動作、遮断、耐環境、振動・衝撃、寿命、取扱いなどが挙げられます。それぞれの性能を確保するために、設計シミュレーションだけでは決められない様々なパラメータの最適値を、施設でカジ 旅 アプリを重ねることで探っていきます。またお客様の使用環境を考慮した信頼性評価や、取扱性を意識したインターフェース評価は、徹底してお客様の視点から行われています。
希少なカジ 旅 アプリ設備が
富士電機カジ 旅 アプリ制御の
ものづくり品質を支える
─── カジ 旅 アプリはすべて自社内で完結すると聞きましたが、それは珍しいことなのでしょうか?
宮沢:大手メーカなら、同じように自社で完結できるところもあると思いますが、たとえば大電流が必要な開閉や事故を想定した短絡などをカジ 旅 アプリできる設備を持っている会社はあまりないと思います。当社は「テクノラボ」に新設した直流1500Vの遮断カジ 旅 アプリ設備を含め3つの大電流カジ 旅 アプリ設備を保有していますが、その中でも最も大きな電流が流せるインフラ・産業用カジ 旅 入金が事業所敷地内にあり、この容量の設備は国内でも数えるほどしかない特殊な設備だと思っています。
宮沢:当社の主力商品であるマグネットスイッチ(電磁接触器)の商品化に際してはJISの形式カジ 旅 アプリが欠かせません。形式カジ 旅 アプリには、温度、動作、耐電圧、閉路遮断、短絡など多様なカジ 旅 アプリ項目がありますが、当社ではすべて社内で完結することができます。また開閉器ですから、実際に開閉させて通電した時の電気的耐久性などの寿命評価も重要です。モータの起動停止を模擬した大電流による電気的な耐久性カジ 旅 アプリ設備があるのですが、これもなかなか「レア」なカジ 旅 アプリ設備だと思いますよ。お客様に満足していただくために、当社ではこれらすべてのカジ 旅 アプリを内製化された設備を使い、自社のノウハウで実施しています。
─── 一つの製品のカジ 旅 アプリにどのくらいの期間がかかるのでしょうか?
宮沢:開発の規模によって必要なカジ 旅 アプリ項目が決まってくるので一概には言えませんね。個別の一つのカジ 旅 アプリで説明するならば、環境カジ 旅 アプリであれば2か月程度で評価を行います。耐久性カジ 旅 アプリであれば2~3ヶ月程度。器具製品は設置されてから期間にして10年~20年、電磁接触器においては電気的200万回、機械的1000万回使われる製品もあります。これらを加速的に数ヶ月で評価を行っています。これらを各開発工程の中で一連のカジ 旅 アプリを行うわけですから、一つの製品の性能確認には数ヶ月程度の評価期間が掛かっいると思います。その意味でこの「テクノラボ」では、いたる所で常に何らかのカジ 旅 アプリが行われていますね。
自社内で製品カジ 旅 アプリを
完結できる強みとは?
─── カジ 旅 アプリの自社内完結でお客さまにはどんなメリットがありますか?
宮沢:まず時間の節約です。カジ 旅 アプリを外部委託する場合はスケジュールがこちらの自由には調整できず開発期間やお客様への納期に影響が出てしまいますが、必要なカジ 旅 アプリ設備は自社内で調整可能なので最短のカジ 旅 アプリ期間が設定できます。さらにカジ 旅 アプリ設備を「テクノラボ」に集結したので、建屋内で一貫したカジ 旅 アプリが効率的に行われるようになりました。そして自由度でしょうか。製品規格から要求されるカジ 旅 アプリ条件だけでなく、条件をいろいろ変えて追加カジ 旅 アプリや試行錯誤のカジ 旅 アプリがタイムリーに実施できます。製品の使用環境は年々厳しくなってきていますから判定基準のレベルを上げることも必要で、自社内ならそれを臨機応変に実施することが可能です。
「テクノラボ」は今後、どのように進化するのでしょうか?
宮沢:カジ 旅 アプリの効率化と自動化をさらに進化させたいですね。たとえばブレーカの特性を測定するカジ 旅 アプリの自動化です。以前は一つのカジ 旅 アプリ電源に製品を数台繋いで、製品がOFFになったら手作業で電線を繋ぎかえ再通電させる必要があり、カジ 旅 アプリ員が付きっきりになっていました。そこで一連の作業を自動化できるように設備を自作したんです。夜セッティングしておけば朝にはカジ 旅 アプリが完了しているので作業時間の大幅改善ができました。そのような改善が期待できるカジ 旅 アプリが他にもあるので、どんどん進めていきたいと思っています。「テクノラボ」は製品品質における最後の砦。それがFCS製品の品質をさらに高める原動力になると思っています。