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カジ 旅 勝て ない 富士時報
第60巻第5号(1987年5月)

カジ 旅 勝て ない時報 表紙

カジ 旅 勝て ない技術特集

特集論文

蒸気タービン研究のグループ化に向けて

平山 直道

富士電機における最近のカジ 旅 勝て ない技術

上田 庸夫

社会のエネルギーに対するニーズの高度化、多様化に伴い、電力に求められる技術も大容量・大規模化による経済性の効率化追求から、質及び変化に対応できる柔軟性が求められてきている。このような背景から、カジ 旅 勝て ない技術の分野においても高効率化、ディジタル制御・保護技術・設備診断技術、新エネルギーなどの開発、実用化が進められている。これらの動向について、富士電機の状況を紹介した。

蒸気タービンカジ 旅 勝て ない技術の進歩

能勢 正見,酒井 吉弘,山本 隆夫

ベース負荷電源の主機として大形化によるスケールメリットを追求してきた火力カジ 旅 勝て ない用蒸気タービンは、近年の電子力カジ 旅 勝て ないの進展などによって負荷調整用としての役割要請が強まり、従来から追及されてきた効率向上とともに、起動停止や負荷追従性などの運用性の向上を図ることがますます重要となってきた。この動向は従来からの富士電機の一貫した設計思想にマッチするものであり、多数の納入機によって実証されている。ここでは火力カジ 旅 勝て ない用蒸気タービンの近代化に貢献してきた富士電機の最新の技術の概要を紹介する。

タービンカジ 旅 勝て ない機技術の進歩

森安 正司,三村 一郎,小原 孝志

近年、我が国の電力需要の伸びが鈍化するに伴い、電力カジ 旅 勝て ない設備については大容量化の追求のみならず、その経済性と信頼性の確保がますます重要な課題となっている。ここでは原子力カジ 旅 勝て ない設備とともに、今後のカジ 旅 勝て ない設備の主体となる300MVAから700MVAクラスの火力カジ 旅 勝て ない設備に関して、これらに適すると考えられる水素直接冷却形タービンカジ 旅 勝て ない機を主体とした最近の技術進歩について述べた。

最近の地熱カジ 旅 勝て ない設備

江崎融悧亜

新しい地熱カジ 旅 勝て ない所の建設は特に米国において活発で、富士電機も1986年以来、合計3台、132.1MWを受注した。これには混圧反転流式タービンと直接接触式複圧式復水器の組み合わせという当社独自の新技術を採用したものが含まれている。最近の数年間に新しく運転に入った地熱カジ 旅 勝て ないプラントには、温泉蒸気利用の自家用100kW、標高4,300mのチベット向け3,180kWなど特色あるものがある。既納プラントの利用率は極めて高く92~99%に達している。

最近の火力カジ 旅 勝て ない制御技術

世古清一郎,秋月 敏興,西田 和実

最新のディジタル制御装置であるMICREX-F500及びFAPS-8000を用いたディジタルタービンガバナとディジタルボイラ制御装置を中心として紹介した。また、現代制御理論を適用した適応形総合カジ 旅 勝て ない機制御装置や運転保守支援装置となる軸ねじれトルク監視装置と、ラビング診断装置についても概要を述べた。

火力カジ 旅 勝て ない設備の余寿命診断技術

土信田徹也,森田 益夫,大野 芳一

10年間以上の長期間使用されている火力カジ 旅 勝て ない設備の台数が増加しており、これらの設備は今後ますます頻繁な起動停止などの過酷な運転条件にさらされる。このため、部材劣化を検査することによるブランド構成機器の寿命評価に基づいた保守管理がますます重要となっている。本稿では、蒸気タービン構成機器についての保守管理の重要な技術としての余寿命診断技術を紹介した。主要機器について部材劣化の非破壊検査と寿命計算を総合的に評価することにより、余寿命予測が可能となった。

最近の自家用火力カジ 旅 勝て ない

西島 捷二,村上  隆,藤原 正洋

富士電機は、高効率反動タービン技術を持ち、しかも総合電機メーカーとして蓄積した総合エンジニアリングにより、多数のカジ 旅 勝て ない所を建設している。
ユーザーニーズの多様化に適合し、経済性の高いカジ 旅 勝て ない所の建設に必要な技術開発と技術動向について、主に最近納入又は受注したものを中心に紹介した。
そのほかに、既設タービンのリハビリテーションについても触れた。

水車技術の進歩

新倉 祥之,大和 昌一,秋山  稔

流体力学研究室においては、模型水車ランナ回りの流速を測定するのにレーザー流速計を用いて行っている。また、設計部門ではCAD/CAM化が進み、自動設計だけでなく立体図による構造の確認にも利用されている。実機ではレベルストークカジ 旅 勝て ない所や第二新郷カジ 旅 勝て ない所など富士電機の記録品が無事運転に入った。中小水力カジ 旅 勝て ない所も幾つか運転に入っており、富士電機の新技術が内外で高く評価されている。今後はプラント全体のコストダウンにつながる技術開発や老朽化した既設機の改造及び更新技術に力を注いでゆく。

水車カジ 旅 勝て ない技術の進歩

秦  恵一,宮島 武夫,村岡 政義

近年、水力カジ 旅 勝て ない機においては、立軸機の高速大容量化及び超低落差地点開発に伴うバルブ水車カジ 旅 勝て ない機の大容量化が著しい。本稿では、これらの高速大容量水車カジ 旅 勝て ない機及び大容量バルブ水車カジ 旅 勝て ない機における技術的諸問題に関し、実機適用例を挙げて言及している。
また、中小容量水車カジ 旅 勝て ない機における冷却水を用いないメンテナンスフリー技術及びカジ 旅 勝て ない所の無人化促進に対応した保護監視装置の開発に関しても言及した。

水力カジ 旅 勝て ない制御・保護技術

戸野塚武浩,三村 英明,竹内 玲治

最近のマイクロプロセッサを応用したプログラマブルコントローラの技術開発は目覚ましいものがあり、基本機器、周辺装置共に整備された。水力カジ 旅 勝て ない所制御・保護装置もこれらの利点を最大限に生かすことによって効率の良い総合ディジタル制御・保護システムを構築するに至った。
また、ガバナシステムを構成する場合、最近のメカトロニクスの技術を生かした電動サーボを採用することによって、カジ 旅 勝て ない所のオイルレス化、保守の省力化に図れる。
本稿では、これらの最近の技術を紹介した。

大容量カジ 旅 勝て ない電動機及びサイリスタ始動装置(パルミエット揚水カジ 旅 勝て ない所向け)

奥野 貴之,相場 茂, 氏家 隆一

Palmiet揚水カジ 旅 勝て ない電動機(250MVA 2台)は、リム通風により冷却方式、軸受のセフルポンプ作用による油循環方式及び効率の向上と軸受の信頼性の向上を目的とした磁気軸受を備えた最新のカジ 旅 勝て ない電動機である。また、過酷な始動停止頻度による疲労強度及び熱応力疲労についても設計上十分な配慮がなされている。
更に、始動方式にサイリスタ始動装置を採用し、最新のDDC装置により始動装置の制御と監視を行う信頼性の高いシステムを採用した。

超大形・大容量バルブ水車・カジ 旅 勝て ない機(米国ニューマーチンズビルカジ 旅 勝て ない所向け)

斉藤純一郎,矢野 公惟,安部  昭

本カジ 旅 勝て ない所向け水車、カジ 旅 勝て ない機は、ランナ系が7.3mにも及ぶ世界屈指の超大形機である。最大でも6.4m、最低では3.3mという超低落差での運転を効率よく行うため、3枚羽ランナが採用されている。
ランナ、内外ガイドベーンリング、固定子、回転子などの主要部品は日本で一体に組み立てられて出荷され、現地での据付期間の短縮を図っている。これらの一体輸送品は、最大10.8mx10,8mx3.5m(内外ガイドベーンリング)にも達し、ニューオーリンズ港でバージに積み替えられた後、ミシシッピ・オハイオ州を現地まで輸送される。

水力カジ 旅 勝て ない所運転訓練シミュレータ

金丸  博,田中 憲三,松村 基史

昭和61年9月電源開発(株)に設置した水力カジ 旅 勝て ない所、変電所の運転・保守技術研修用の訓練シミュレータについて述べた。このシミュレータは、ミニコンピュータ、配電盤、トレーナー卓、研修卓及び機器モデルにより構成されており、機器モデルには、静止形三相同期機モデルとマイクロコンピュータによるディジタルガバナ、AVRなどがある。このシミュレータでは、中小容量カジ 旅 勝て ないプラントから、高落差揚水カジ 旅 勝て ないプラント及び変電所など11種類のプラントの訓練が可能である。

カジ 旅 勝て ない所励磁・調速系の応用形多変数制御システム

横川 純男,植木 芳照,花田俊一郎

本報告はカジ 旅 勝て ない機励磁系・タービン調速系への多変数制御システムの適用装置(TAGEC)に関する。本装置(TAGEC:Total Adaptive Generation Controllor)は高性能・高速化されたマイクロコンピュータの進歩とPSS付AVRの実用機能の限界を踏まえて開発された。その性能検査は模擬送電設備による実験、コンピュターシミュレーション、実機(32MW水力機)による動作確認テストなどで行われた。本稿はTAGECの原理と火力機用TAGEC-II形の主な検証結果についての概要報告である。

普通論文

変圧器監視システム

金丸  博,辻村 久光,金子 英男

電源開発(株)名古屋変電所に設置した変圧器監視システムについてその概要を紹介した。本研究では、発変電所における巡視点検の自動化及び機器異常の早期発見を行うため、変圧器につき監視項目及びセンサ選定、監視アルゴリズムの確立を行った。現地試験の結果、監視アルゴリズム及びセンサ・システムの性能は、所定の成果を得ることができ、実用化のめどをつけることができた。

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