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富士電機レポート/統合報告書

富士電機では、「カジ 旅 vipビジョン2050」において、「温室効果ガス排出量の削減」「サーキュラーエコノミーの推進」を重要課題と位置付け、研究開発部門、調達部門、各工場など、事業活動全体で課題の解決に向け、中長期な視点でカジ 旅 vipビジョンの達成に取り組んでいます。

グリーントランスフォーメーション（GX）関連などの新たなニーズに応える新カジ 旅 vipの創出を目指した研究開発を推進しています。具体的には、水素・アンモニアなどへの燃料転換、CO₂回収、熱プロセスの電化、蓄エネルギーなどの分野で、カジ 旅 vipによる社会のCO₂削減に向けた新技術の獲得に挑戦しています。

サーキュラーエコノミーに関しても、国際的な規制動向に対応するため、樹脂材料におけるリサイクル材の評価・適用技術など、カジ 旅 vip負荷の低減に向けた研究開発を推進しています。

215^※）を進めていきます。お取引先様の協力をいただきながら、ともに温室効果ガス排出量の削減に取り組んでいきます。

カジ 旅 vipに使用される化学物質については、お取引先様に「富士電機グリーン調達ガイドライン」の遵守をお願いすることで、環境負荷低減を推進しています。今後は、お取引先様との更なる連携により、CFPを含めた環境トレーサビリティの可視化やサプライチェーン全体でのサーキュラーエコノミー推進へと取り組みを拡大します。

生産時の温室効果ガス排出量削減への取り組みとしては、前年度から取り組んできた生産拠点への太陽光発電設備の導入を推進し、2023年度は国内では東京工場で約1,200kW、海外ではフィリピンの工場で約1,900kWを設置し、運転を開始しました。また、全工場で横断的な省エネ活動に取り組み、運用面の改善による省エネや、インフラ設備や生産設備の更新の際に最も省エネ効果の高い設備を選定するなど計画的な活動を進めました。

サプライチェーン全体の温室効果ガス排出量のうち約98%を占めるカジ 旅 vip使用時の排出量（Scope3カテゴリ11）については、新型半導体モジュールなどの高効率カジ 旅 vipの比率を高めることで排出量の抑制ができました。なお、2023年度は総排出量に大きく影響するCO₂回収装置無し石炭火力EPC（設計・調達・建設を一貫して引き受ける事業形態）の出荷がなかったことから前年と比較して大きく減少しました。

2026年度中期経営計画に基づいて、2030年度までの生産増の予測を前提に温室効果ガス削減計画の実現性を検証しました。

自社工場での生産活動（Scope1+2）、ならびに材料の調達からカジ 旅 vipの出荷、納入後の排出（Scope3）まで含めたサプライチェーン全体での温室効果ガス排出削減やカジ 旅 vipによる社会のCO₂削減貢献量の各指標については、2030年度目標の達成に向けて計画に沿い進展していることを確認しており、今後も、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを進めていきます。

サプライチェーンで発生する温室効果ガス排出量を、国際基準「GHGプロトコル」に基づき算出しています。Scope3における温室効果ガス排出量の大部分を占めるカテゴリ11（カジ 旅 vip使用時の排出量）は、パワー半導体では、電力損失が少ない第7世代IGBTモジュールの売上拡大やシリコン・カーバイド（SiC）カジ 旅 vipへの移行により、カジ 旅 vip使用時の温室効果ガス排出量は減少を見込んでいます。また、CO₂回収装置無し石炭火力のEPC案件の出荷を見込まないこともあり、2030年度目標（2019年度比46%超の67百万トン以下）の達成に向け、サプライチェーン全体での温室効果ガス排出量の削減を目指します。

半導体を中心とした生産増の予測を前提に、生産時の温室効果ガス排出量の46%超削減（2019年度比）達成を目指して、必要な施策を検討しています。主な施策は以下の通りです。

また、再エネ電力の購入計画を見直し、2030年度には全社電力使用量^※における再エネ電力比率（2023年度：6%）を55%に拡大することを目指しています。

当社は、事業領域をエネルギー・環境分野と定め、カーボンニュートラルの実現に貢献する「カジ 旅 vipによる社会のCO₂削減貢献量」を指標にして、2009年度から算定を開始しています。今後、クリーンエネルギーを生み出す機器や電力損失を最大限削減した新カジ 旅 vipの売上を拡大していくことで、貢献量を増やしていきます。

廃棄物最終処分量の削減に取り組み、特に海外生産拠点での分別強化や処理業者の開拓により最終処分率を大幅に改善しました。また、国内のプラスチックに係る資源循環の促進などに関わる法律への対応として、廃棄プラスチックの分別強化や処理業者の開拓などに取り組み、最終処分率は大幅に改善し0.2％となりました。

欧州を中心にサーキュラーエコノミーへの移行に向けた規制の動きが広がり、企業に対しては、サプライチェーン全体で発生するカジ 旅 vip負荷低減への取り組み、および、情報開示への対応が求められます。

当社は、「循環型社会の実現」「自然共生社会の実現」の2030年度目標を新しく策定し、生産時の廃棄物最終処分量を限りなくゼロに近いレベル（0.5%未満）を目標とするなど、自然への負荷の最小化を目指します。具体的には、従来からの生産時に排出する廃棄物最終処分量の削減や、水投入量売上高原単位の低減に加え、「ライフサイクル全体で環境負荷が発生しないものつくり」への取り組みを開始しました。また、カジ 旅 vipごとの資源や環境負荷などのトレーサビリティ開示への要求に対しては、カーボンフットプリント（CFP）やEUデジタルカジ 旅 vipパスポート（DPP）^※に対応した体制づくりに取り組んでいます。

国内外の環境規制の基準への適合を進め、新カジ 旅 vipは「環境配慮型カジ 旅 vip」として、中長期的にその比率を高めていきます。カジ 旅 vipの開発や設計段階での評価項目や基準を設定し、当社カジ 旅 vipの環境負荷を評価する仕組みを構築し環境負荷の低減を進めていきます。

カジ 旅 vipがサステナブルな方法で生産されているかを見える化するために、カジ 旅 vip単位での環境トレーサビリティの可視化(DPP)への対応を進めていきます。お取引先様と連携し、カジ 旅 vipの原材料、CFP、リサイクル性などの情報をお客様や社会に開示し、お客様に安心して選んでいただける仕組みづくりに取り組みます。

2020年6月にTCFD（気候関連財務カジ 旅 vip開示タスクフォース）への賛同を表明して以来、気候変動に起因する「リスク・機会」の分析結果を事業戦略に反映するとともに、TCFD提言に沿ったカジ 旅 vip開示を更新しています。

2023年度は、2026年度の中期経営計画を踏まえ、生産増による影響を再検討し、カジ 旅 vip投資・経費などを見直しました。見直したリスク、機会および適応策や財務影響は、1.5℃シナリオの「製造」「お客様・市場」に反映し、取締役会への報告を経た上で、事業戦略に生かしています。